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全国業務システム相談センター 業務システム・コラムVol.170 2025.12.01(火)高橋実

システムを内製するか?外注するか?

お世話になります。
の高橋です。

わたしたちは、これまでに多くの
中小企業のシステム事情に触れてまいりました。

内製、ということに関しては
「内製システムの開発と運用が破綻、外部に委託したい」
というご依頼もありますが、逆に
「この領域のシステムはノータッチでOK、
 〇年前に〇〇さんが作って、運用も回っている」
と言われることもあります。

端から見ると、同じような規模・業種の会社でも
システム内製化の成功と失敗は
その内実によりハッキリと別れます。

本投稿では
自社でシステムを内製すべきか、
外部に委託すべきかの境界線、について
これまで見てきた実例から要素を抜き出して
皆様に共有したく思います。

内製システムが失敗する典型的なケースは以下の通りです。
・会社全体の基幹システム
・複数部署が関わるシステム
・常時正常稼働が求められるシステム

上記、失敗の要素を抜き出すと以下の通りです。
・ミスが許されない
・24/365で不具合が許されない
・リアルタイム要求が厳しい
・高い精度が出ないと誰も見なくなるもの
 (在庫や営業成績など)
・社外向けの出力物
 見積システムは成功しやすいが
 請求書発行システムは難易度高め
・管理対象物の所有権が自社にない場合、
 仕様のコントロール難易度が上がります
 (預かり在庫の管理など)
・担当者、使用者、顧客のいずれかで
 コミュニケーション能力が不足している
・担当者に業務知識が足りない
 あるいは、ベテランに聞ける社風が無い
・担当者の技術不足が原因となるケースもあり
・従業員の平均勤続年数も成否に大きくかかわります

逆に、内製システムが成功しやすい例は以下の通りです。
・パッケージソフトのサブシステム
 自社仕様でデータの突合・確認を行うシステム
・ワークフローの補助システム
 各従業員が行う申請を、
 ExcelマクロとCSVファイルを連携させて管理するシステム
・BI(的)なことを行うシステム
 顧客ごとの過去の履歴やランキングを
 Accessを使って集計、会議資料を作成
 顧客から集計を要求された場合もクエリを随時作成
・営業や製造の業務補助システム
 見積書、現品票発行、など

上記、成功の要素を抜き出すと以下の通りです。
・コード、技術的なことよりも
 担当者が自社の業務を深く理解している
 (社長さんより解ってると任せやすいですね)
・担当者にコミュニケーション能力があり
 使用者や顧客から意見の吸出しがスムーズに行える
・属人化を過度に恐れず、
 自社や顧客の特殊なルールに特化したものを作ること

システムの内製をお考えの際は
自社や担当者が内製に向いているかそうでないか、
対象業務がシステム内製に向いているかそうでないか、
2×2の4象限で捉えて検討されるのも
よいかと思います。
ご参考になれば幸いです。

本日もお疲れさまでした。

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