お世話になります。
の高橋です。
10月にWindows10の「サポート」が終了となります。もう間もなくです。
大企業では既にWindows11への切り替えが進んでいますし、
皆様も苦労話など耳にされているのではないでしょうか。
一方で、「Windows10のまま使うならESUという選択肢がある」という提案を
事務機屋やシステム会社から受けた経営者の方も多いはずです。
わたしたちのスタンスとしては以下の通りです。
・必要なければわざわざWindows11に買い替える必要なし
・ESUは特に不要
「サポート」は、簡単に言えば「セキュリティ更新プログラムが提供されること」です。
「WindowsUpdateが続くこと」と言い換えもできます。
大企業や事務機屋、システム会社の言い分は
「サポートが終了するとセキュリティが危ないので…(買い替えやESUなどの営業に入る)」です。
「サポート」についての重要なポイントは
最新のセキュリティ更新を受けていても、防げないウイルスは多数存在する
ということです。
連日ニュースで報道されるランサムウェア被害や情報漏洩事件の多くは、
各種セキュリティが最新であっても発生するものです。
豆知識として
ESU(Extended Security Updates:拡張セキュリティ更新プログラム)は
「サポート」終了後も追加料金を支払うことで
セキュリティ更新、WindowsUpdateを受け続けられるサービスです。
ESUの費用は決して安くありません。
一般的に、1台あたり年間数千円から数万円の費用がかかります。
しかも中小だとパソコンの台数は多くないので
ボリュームディスカウントが効きにくいはずです。
なのに、ESUを契約していても、あるいはWindows11に買い替えても
ウイルスに感染するときは感染します。
データの持ち出しや業務停止といった実害ケースを振り返っても
ESUやWindows11が根本的な解決にはならないのが現実です。
しかもESUやWindows11の販売者が被害の責任を負うことはありません。
ESUを選択するべき企業は以下の通りです。
・大手企業
・中小企業でも、大手企業との取引や監査がある場合は同様
上記に該当しないのであれば、Windows11もESUも必須ではありません。
※もちろん、最新のOSを使ってみたい、最新でないと新たにパソコンが買えない、
など、各種ご事情はありますので、
本投稿は「Windows11を買わないでください」という意味ではありません。
Windows11もESUも必須でない理由は
何を選んでもウイルス被害等に遭う可能性があることと
また実際に被害等が発生したときに
どのみち誰も責任を取ってくれないこと、にあります。
結局のところ、ESUがあってもなくても、
日頃から注意深くパソコンを使う!
という必要があることに変わりはありません。
・怪しいメールは開かない
・不審なサイトにアクセスしない
・定期的にデータを外部メディアにバックアップする
といった基本的日常的でマメな対策こそが最も重要なのです。
ESU契約の営業を受けた際は
「ウチは本当に必要なのか」
「年間コストを負担できるのか、価格に転嫁できないか」
などを冷静に判断されることをお勧めします。
本日もお疲れさまでした。
------------------------------
■直近、前後コラム案内■
※このコラムが最新です。これより新しい記事はありません。
>>> ひとつ古いコラムへ進む Vol.163 - ノーコードツールの売り文句「簡単にシステムが作れる」は、論点のすり替え 2025.05.19
TEL:050-5236-3104
こちらにお電話ください。
担当不在の場合は、後ほど折り返しいたします。
LINE公式アカウントでのご相談対応も承っております。
QRコードをスキャンするとLINEの友だちに追加されます。
QRコードをスキャンするには、LINEアプリのコードリーダーをご利用ください。