お世話になります。
の高橋です。
システムの保守契約について
ユーザー側、多くの社長さんにとっての認識は概ね以下の通りと感じます。
・毎月あるいは毎年、保守費を支払わねばならない
・保守事案が発生しない場合でもお金は返ってこない
・保守費は改造改善のためのシステム構築費に充当できるわけでもない
・よって採算の合わないコストと判断している
・また固定費は経営圧迫の一因ともなるため
可能であれば保守契約は避けたい
多くの社長さんのおっしゃる通り、
確かに保守は固定費発生源の一つであり、年間で見ると決して安くない額となります。
エラーやトラブルが無く将来にわたる維持の面でもご不安がないのであれば
保守契約をしないというのも有用かと思います。
ただし保守契約がユーザー側に一方的に不利な取引であるか、というと
そんなこともありません。
ベンダー側、システム会社は保守の依頼を受けた際は
実際の保守作業を行うのは当然のことながら、
暗黙的に以下の責務を同時に負うことになります。
・お客様のことを忘れてはならない
※当たり前のことですし、お客を忘れるとは何事かと思われるかもしれませんが
何の取引もなく10年も経過するとどうしても記憶・記録は失われます。
・上記のため、またシステムの安定稼働の維持のためには
自社内の担当SE人員の維持が必須となる
※担当SE人員の維持 は、単に人数確保ということと、
「特定の担当SE個人が逃げ出さないよう社内に縛り付けておく必要がある」
という意味もあります(笑)
・保守期間中は自社内に保守環境を温存しておく必要がある
・保守ノウハウの記録、蓄積、共有を続ける必要がある
上記の責務は「保守契約しない、自己で保守を行う」場合、
ユーザー側の社内にてすべて構築維持する必要があるものです。
保守を外注しないならユーザー側の社内で保守を行う人員を従業員の中から選定し保守を行わせ、
また、その従業員が逃げ出さないように縛り付けておく必要もあるでしょう。
上記肩代わりをベンダー側が行うのが保守契約となります。
本来本業に投入できる人員を保守に割く人件費などのことを思えば、
おおむねどのシステム会社の保守費もそう高くはないものと
いえるのではないでしょうか。
以上、まとめると、
・あまりに高いと判断されるなら保守契約を無しにするのも一手
・御社にお付きのシステム会社を長期拘束しておきたければ保守契約はとても有効
となります。
ご検討の参考にしていただければ幸いです。
本日もお疲れさまでした。
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