お世話になります。
の、高橋です。
業務システムは仕事に使う道具の一つであり
夢を叶える魔法の杖ではありません。
たとえ省力化がその目的であったとしても
新たなシステムを導入することにより、
新たな作業や新たな負担が発生するのもまた事実です。
昔は、業務システムとは
単に「手書き(紙、鉛筆、電卓、伝票、帳面)の代わり」として
用いられることが特に多くあった印象ですが
昨今はPCの普及(と言うよりもExcelやインターネットの普及)により
単なる電子化、単純な省力化のみを目的としたシステム導入の機会は
激減していると感じます。
Excelにせよ手作りにせよ既製品にせよ、既に何かしらのシステムが
中小含め日本の各企業に浸透してきている証です。
昨今のシステムは、省力化はもちろんですがそれが最重要ではなく、
・管理レベルの上げ下げ(より厳密な管理、あるいは、よりルーズな管理にする)
・目視照合ミスの根絶(バーコードや一意のコードにて電子的に照合する)
・システム影響範囲の拡大(他部署や取引先へシステム内の一部情報を公開するなど)
・システム連携(既存の他システムのデータを参照し自システムの機能を稼働するなど)
・未来の仕事を今日決める(予定組、工程組、予約・配属・配置など)
といったテーマが含まれるようになっていることが多いです。
システムの目的が複雑化すると、
業務においてシステムを操作するシーンの想定が増えるため
「覚えておくこと」「気を付けるべきこと」「前工程/後工程、業務ルールの変化」なども増え
一部の業務における運用の負荷が大きくなることはままあります。
また新たなシステムの展開・習熟には各人員それなりの期間やコストも必要です。
上記を感覚的にとらえ「システム入れたら仕事が増えた」と
現場から不満の声が漏れるのは、よくあることです。
ただし、これまでできなかったことを(システムで)行うのですから
これまでやらなくてよかった事務的作業が増えるのはある程度許容すべきです。
システムの目的を念頭に、どの程度PCの操作時間が増えるか、あるいは全体としては減るか
増える場合はどの程度までが許容範囲とできそうか
事前に想定のうえ、システムを選定なされることをお勧めします。
本日もお疲れさまでした。
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