logo

TEL:050-5236-3104※担当不在の場合は後ほど折り返しいたします

コラム一覧へ戻る

全国業務システム相談センター 業務システム・コラムVol.128 2022.06.20(火)高橋実

OCRに泣かされる企業を減らすために

お世話になります。
の、高橋です。

今回は「OCR」への注意喚起についてのコラムを投稿します。

・紙の帳票(仕入先の請求書や納品書など)をスキャンして自動読込
・システムへの転記を自動化
・手書き文字に対応
・CSVデータの出力機能付き、多システムの連携に対応

といった謳い文句の、OCR活用ソフト等の存在をよく見聞きしますが
これらソリューションで「いい思い」をした企業とは
いまだ遭遇したことがありません。

実情としては以下の通り
・手書きでなく印刷された文字さえ誤認識する
・電子データとしてのPDFを読み込ませたときの精度は幾分かマシ
 (ただし、これならPCでPDFを開いてコピペで手作業転記もできる)
・読み込み結果や精度に対する責任が、ソリューション側には無い契約になっている
・結局は成果物を目視確認する必要があるため、自動化には程遠い

その根本的な理由は以下の通り
・IT市場は世界的に見れば英語圏と中国語圏に偏在している
・そのため、日本語を読み込むOCRを開発したところで大して儲からない
・また、世界のIT技術のエリートTOP層は日本人でない(英語圏の人間である)
※「日本語で使う文字は自動認識の難易度が高い」は、
 根本的な理由でなく、上記を上手に隠すための言い訳です。

こんなところがとりわけ日本での「OCR」の現状です。

どうしても理由があってOCRのソフトウェアを検討されたい場合は、
「初期費用が高すぎない、あるいは無料で充分な試用期間がある」
「導入と調整の実情を事前検討(それを説明できる営業担当がいるかどうか)」
「OCRをヤメにしたときに現場が混乱しない(お客に迷惑をかけない)方法の事前検討」
といったことが上手な社内担当者・上手なソリューションを
選択なさることをお勧めします。

本日もお疲れさまでした。

------------------------------

■直近、前後コラム案内■

<<< ひとつ新しいコラムへ進む Vol.129 - 営業担当と開発担当に繋がりが無いシステム会社に要注意 2022.07.15

>>> ひとつ古いコラムへ進む Vol.127 - なぜUTMがシステムの邪魔をするのか 2022.05.16

コラム一覧へ戻る

お問い合わせ方法

お電話による問い合わせ

TEL:050-5236-3104
こちらにお電話ください。
担当不在の場合は、後ほど折り返しいたします。


LINEでのご相談

LINE公式アカウントでのご相談対応も承っております。
QRコードをスキャンするとLINEの友だちに追加されます。
QRコードをスキャンするには、LINEアプリのコードリーダーをご利用ください。


メールフォームによる問い合わせ