お世話になります。
の、高橋です。
今回は「OCR」への注意喚起についてのコラムを投稿します。
・紙の帳票(仕入先の請求書や納品書など)をスキャンして自動読込
・システムへの転記を自動化
・手書き文字に対応
・CSVデータの出力機能付き、多システムの連携に対応
といった謳い文句の、OCR活用ソフト等の存在をよく見聞きしますが
これらソリューションで「いい思い」をした企業とは
いまだ遭遇したことがありません。
実情としては以下の通り
・手書きでなく印刷された文字さえ誤認識する
・電子データとしてのPDFを読み込ませたときの精度は幾分かマシ
(ただし、これならPCでPDFを開いてコピペで手作業転記もできる)
・読み込み結果や精度に対する責任が、ソリューション側には無い契約になっている
・結局は成果物を目視確認する必要があるため、自動化には程遠い
その根本的な理由は以下の通り
・IT市場は世界的に見れば英語圏と中国語圏に偏在している
・そのため、日本語を読み込むOCRを開発したところで大して儲からない
・また、世界のIT技術のエリートTOP層は日本人でない(英語圏の人間である)
※「日本語で使う文字は自動認識の難易度が高い」は、
根本的な理由でなく、上記を上手に隠すための言い訳です。
こんなところがとりわけ日本での「OCR」の現状です。
どうしても理由があってOCRのソフトウェアを検討されたい場合は、
「初期費用が高すぎない、あるいは無料で充分な試用期間がある」
「導入と調整の実情を事前検討(それを説明できる営業担当がいるかどうか)」
「OCRをヤメにしたときに現場が混乱しない(お客に迷惑をかけない)方法の事前検討」
といったことが上手な社内担当者・上手なソリューションを
選択なさることをお勧めします。
本日もお疲れさまでした。
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