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全国業務システム相談センター 業務システム・コラムVol.94 2019.09.30(火)高橋実

RPAという使えないゴミを買わされる中小企業

お世話になります。
の、高橋です。

「プログラミング知識不要」
と謳い文句に書いてある、企業向けのソフトウェアやサービスを数多く見てきましたが、
これらはいずれも、はっきり申し上げて「幻想」です。

「幻想」と主張する理由は以下の通りです。

①「プログラミング知識不要」については、事実である場合もある
 ※この謳い文句でさえウソであるサービスも多いです。

②「システム(仕組み)を創るための設計能力が必須」という事実を明らかに隠している
 設計能力とは具体的には以下の通りです。
  ・現状の業務はどのように遂行しているかの網羅的知識
  ・現状の業務にどのような問題点(時間がかかりすぎる、ミスする)があるかの分析能力
  ・上記分析を課題として会社における正式な議題とする交渉能力(根回しなど)
  ・各作業担当者との人間関係を構築する能力
  ・各課題の正誤と優先順位を決める能力
  ・成果物の評価指標を決める能力

③「ソフトウェアやサービスの契約後、それを仕組みをして組み立て、
 社内での稼働に漕ぎ着けるまでに必須とされる能力がある」という事実を明らかに隠している
  ・ソフトウェアやサービスそれ自体の使い方を理解する能力
  ・使い方や仕様上の制限を上記②の設計通りにシステム(仕組み)として組み上げる能力
  ・デバッグ技能(トライアンドエラー、思い通りに動かない箇所の察知、原因切り分け、修正に関する能力)
  ・仕様変更の履歴、理由、経緯、優先順位を忘れず、二度手間を極力発生させないための技能
  ・多忙を極める本業務の合間に上記構築作業の時間を確保する段取り能力
   ※こういう仕組みを欲しがる企業は得てして多忙を極めているものです
  ・反対勢力と議論する建設的思考能力、社内利用者に対する論理的説明能力

④上記②(設計)や上記③(構築)の能力が自社にない場合、
 ソフトウェアやサービスの販売代理店に対して高額のコンサル料などを別途支払う必要がある
 言い値でその費用を支払うと、イチから業務システムが構築できる金額に匹敵するかそれ以上の負担となる


中小企業にとってのRPAが上記に述べた幻想の筆頭です。
技能のある人が社内にいない限り、手を出さぬことをお勧めします。

本日もお疲れさまでした。

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