お世話になります。
の、高橋です。
仮にわたしが
「巨大ソフトウェア会社に雇われた、自社開発ソフトに対するライセンス違反の取り締まり担当責任者」であれば、
以下①~⑥のように業務を遂行し、他の追随を許さぬ好成績を挙げ続けることでしょう。
①自社のソフトウェア製造部に命令し、自社ソフトウェアに、
「インターネット上にある特定のサーバーに対して『ライセンス違反をしている』旨の告知通信を自動的に行う」という仕様を組み込む
②自分で「ライセンス違反の内部通報サービス、懸賞金100万円」というサイト(必要であれば法人も)を立ち上げる
③プロバイダ各社の担当従業員にワイロを送る※10万円ずつ程度、現金手渡しでよいでしょう
④上記③のプロバイダ従業員へ、ワイロの見返りとして以下の命令を行う
1.上記①のライセンス違反告知通信の履歴を検索し、回線の契約者情報、通信回数などの詳細レポートを作成すること
2.上記1.の情報をもって虚偽の内部通報を②のサイトに対して行うこと
⑤上記④の通報にて得た違反レポートのウラを取る(興信所を雇い調べるか、違反企業の従業員にワイロを渡して吐かせる)
⑥自社の上長と法務部に上記⑤でまとめた違反レポートを提出して後は任せる
上記①~⑥がうまくいけば、わたしは賠償金の一部を報酬としてもらえるのでボロ儲けです。
いずれ専用のライセンス取り締まり会社を設立して業務を従業員に任せれば
自動的に左うちわで末代まで暮らしていけることでしょう。
と、以上、事実ベースの根拠が全くない、いわば「妄想」となりますが
「ホントにそういうスパイまがいの、ライセンス違反の検知機構があるのではないか?」と思えるような
ライセンス調査事案をよく耳にします。
ライセンス調査は、ある日突然巨大ソフト会社やその日本法人から電話が来て開始されます。
調査担当者は、建前上「顧客満足のため」「ランダムに抜き打ち」「回答は任意」など甘いことを言いますが
調査された側としては、このような調査が入った時点で
ある程度の「アタリ」を付けて来られている可能性を考えた方がよいです。
まずは当然ライセンス違反などしないに越したことはありませんが
気づかずに海賊版やそれに類するものを使い違反してしまっているケースもあるようなので
・CAD、OS、編集ソフト、その他高額ソフトウェアは公式サイトや正規販売店で買う
・従業員には「経費は抑えたいがライセンスはキッチリ買うから申告せよ」と伝える
・違反PCを発見したら、アンインストールではなく思い切って本体ごと棄てる
・複数PCや修理後PCでの使いまわしが明示的に許可されていないソフトは、毎回買い足す
・Excelシートでの記録でもよいので、どこからいくらで何を何本買ったか、誰のどのPCにいつインストールしたか記録する
など、細心の注意を払うことをお勧めします。
本日もお疲れさまでした。
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