logo

TEL:050-5236-3104※担当不在の場合は後ほど折り返しいたします

コラム一覧へ戻る

全国業務システム相談センター 業務システム・コラムVol.73 2017.07.18(水)高橋実

システムが高いと主張してやまぬ企業に未来はあるのか

お世話になります。
の、高橋です。

「既存のベンダー(システム屋)の費用が毎回高すぎるから、鞍替えをすることになった」
というご相談を頂き、わたしたちよりリプレースのご提案を差し上げることは多々あります。

事実、そのベンダーさんと比べると安価な見積が出せるケースがほとんどのため
わたしたちとしても有難いご依頼とはなるのですが、
では元のベンダーはどうして「いわゆる高額」な見積を
毎回出し続けていたのでしょうか?

同業者への擁護も一部含んでしまいますが、推察する理由を以下に述べます。

①無知のコスト(合法的な二重価格制度)
 これは外食チェーンの「クーポン券」と同じ商法です。
  (A)クーポンを調べて持参する、「賢い」お客には400円で提供する
  (B)クーポンについて無知、あるいは値引きに関心のないお客には500円で提供する
 上記ABと同じようなことを元のベンダーが行っていて、
 システムの調達で言い換えると
  「元のベンダーに対して、これまで無知であることによるコストを払い続けていた」
  「元のベンダーに対して、適正な相見積もりをぶつければ、安い価格(A)に直してくれた」
 という可能性もあるか、と推察します。

②元のベンダーにとっては不得意な技術でシステムができていた
 ベンダー(システム屋)にはそれぞれ得手不得手があります。
 傍から見ればシステム屋は全てシステム屋ですが、各社その差は千差万別であり
 鉄加工と食品加工ぐらいの異なり(いいように表現すると「特色」)があります。
 不得意な技術を使うシステムを受注すると、
  ・外注を雇わねばならない
  ・外注の管理が大変やりにくい
  ・外注の穴埋めやミスのリカバリにも外注が要る(社内人員では対応不可のため)
 上記のように管理コストが跳ね上がり、見積にそのまま反映します。

③単純に元のベンダーの事業維持費が高すぎた
 ベンダー(システム屋)にはそれぞれの経営事情があります。
 給与や報酬が高すぎる、ビルを借りるのでなく買っている、会計や監査の費用がかさむ、など
 大手になればなるほどその事業の維持費は莫大なものになります。
 これもそのまま見積に反映します。

ただし、上記①②③とも、システム業界特有の事情ではありません。
本件は社長さん相手には釈迦に説法となるはずで、
本来わたしたちの立場で説けるものではないお話であると考えます。
どうか高い高いとおっしゃるだけでなく、
社内でその理由について、推察のための議論を冷静に重ねてみてはいかがでしょうか。

本日もお疲れさまでした。

------------------------------

■直近、前後コラム案内■

<<< ひとつ新しいコラムへ進む Vol.74 - ゴミシステムはまるで治らないケガのように血を流し続ける 2017.08.05

>>> ひとつ古いコラムへ進む Vol.72 - 業務システムは会社そのもの 2017.07.10

コラム一覧へ戻る

お問い合わせ方法

お電話による問い合わせ

TEL:050-5236-3104
こちらにお電話ください。
担当不在の場合は、後ほど折り返しいたします。


LINEでのご相談

LINE公式アカウントでのご相談対応も承っております。
QRコードをスキャンするとLINEの友だちに追加されます。
QRコードをスキャンするには、LINEアプリのコードリーダーをご利用ください。


メールフォームによる問い合わせ