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全国業務システム相談センター 業務システム・コラムVol.24 2012.12.31(火)高橋実

ペーパーレス化という名の幻想(あるいは妄想)

お世話になります。
の、高橋です。

「ペーパーレス化」が叫ばれるようになって、もう何十年になりますでしょうか?
減るところでは減っている?ようにも感じますが
社会全体で見るとあまり変わっていません。
(消費量の統計を調べるとわかります)

それがなぜかと申しますと
「システムは紙を消費する機能がつきもの」からです。
紙を消費する機能とは印刷機能のことです。
印刷機能は伝票や現品票出力、一覧表や集計表や統計表出力、保存帳簿出力の各機能に付随します。

なぜシステムはこうに大量の紙を吐き出すのか?
それは「画面より紙で見る方が脳みそが活発に正確に動く」という性質を持つ人がまだまだ多いからです。

システムは紙の消費量を抑えるために導入するものでなく、
各従業員の脳みそをより活発に正確に働かせるために導入するものです。
そのため、システムの仕様はどうしてもより脳を活発に正確に働かせる方向へ、
つまり紙を大量に吐き出す方向へと進化します。

このシステムの本質を抑えずに
「ペーパーレス」という名前だけでシステムを買うと、
従業員の効率は確実に下がります。

対して、「ペーパーレス化が確実に喜ばれる業務ジャンル」というのも存在します。
それは「紙ベースでの連絡が非常にめんどくさい」という悩みをもつ業務です。
 ・各店舗の売り上げや在庫等のデータを本社にFAXで送る
 ・各顧客に対する営業履歴や契約情報を本社で監査する
 ・対象点数や注文品数が非常に多く、高頻度となる取引
 ・確実な月次の決算を早いタイミングで外部に公開せねばならない
といった業務ですが、
これらはペーパーレスよりは電子化の要素が強く、
紙の数が減ったとしてもそれは副次的な効果にすぎません。

ペーパーレスではなく、まずは「ペンでの手書きを無くす」程度の観点で
システムを検討なされてはいかがでしょうか。

本日もお疲れさまでした。

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