logo

TEL:050-5236-3104※担当不在の場合は後ほど折り返しいたします

コラム一覧へ戻る

全国業務システム相談センター 業務システム・コラムVol.12 2011.06.08(木)高橋実

簡略化した図面による提案書が出てきたらウソでも詳細や根拠を問うておけ

お世話になります。
の、高橋です。

先日、「この資料見てくれ」と、お客さま企業の社長さんに言われ
他社システム屋の、システム導入検討提案書
なるものを拝見しました。

それはA4横の1枚モノで、

マール描いてちょん

と表現するのがピッタリな、
それはそれは簡素な図でした。

図の右下にスーパーのチラシによくある「特売!」のような感じで

350万

と価格が添えてありました。
価格はマンガの吹き出しのような赤地の背景に黄色抜きで「350万」です。
印刷は割とキレイだったので、カラーレーザープリンタで出力したものと思われました。

中身よりもまずその奇抜なデザインに驚いてしまい
思わず「変わった見た目で、インパクトの強いチラシですね」
と言ってしまいました。チラシは失言でした。

とにかく、文字の数が極限まで(?)減らしてあります。
一番重厚さを感じられたのは、左上タイトルの
「○○殿 ○○システム導入検討提案書」と書いてある部分で、
そこだけ太字の明朝体になっているのが目を引きます(後の部分はゴシック)
あとはどう見てもやっぱり「マール描いてちょん」でした。

デザインはさておき、資料は中身が大事です。
「字がわかりやすく読めればデザインがダサくても構わない」というのは
わたしたちのポリシーとも合致します。
そう思い、気を取り直し
書いてある文字を読みましたが中身は
「このシステムを導入するには350万(円)が必要です」
ということだけでした。ちなみに裏面は真っ白でした。

既にレビューが完了し同意の取れているシステムなのか?と思い、
社長さんにその旨質問しましたが「まだ細かい話も何もしていない」と。

ニッコリ「やめときましょか」とコメントして、
その資料は社長さんに返しておきました。

ここまで極端なケースは珍しいと考えますが
システムの営業マンから「えらく簡単な提案書」を突き付けられて困惑するシーンについては
皆さん胸に覚えがあるのではないでしょうか。

システムの検討には全てとまで言わずとも、十分な判断材料足り得る情報の塊が必要です。
そういう場面に直面したら、ウソでも(=たとえ目を通すことがなかったとしても)
詳細や根拠を示す別紙詳細資料を要求すべきです。

「いえいえ、細かいことはお任せください」などと言われたら要注意です。
別のシステム屋さんに改めて相談する、ということも視野に入れた検討が必要と思われます。

本日もお疲れさまでした。

------------------------------

■直近、前後コラム案内■

<<< ひとつ新しいコラムへ進む Vol.13 - 世間のリテラシーが低いうちに不良パッケージを売り逃げするIT営業 2011.06.18

>>> ひとつ古いコラムへ進む Vol.11 - 外部コンサルを雇う、会社が良くなった、めでたしめでたし 2011.06.04

コラム一覧へ戻る

お問い合わせ方法

お電話による問い合わせ

TEL:050-5236-3104
こちらにお電話ください。
担当不在の場合は、後ほど折り返しいたします。


LINEでのご相談

LINE公式アカウントでのご相談対応も承っております。
QRコードをスキャンするとLINEの友だちに追加されます。
QRコードをスキャンするには、LINEアプリのコードリーダーをご利用ください。


メールフォームによる問い合わせ