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全国業務システム相談センター 業務システム・コラムVol.13 2011.06.18(日)高橋実

世間のリテラシーが低いうちに不良パッケージを売り逃げするIT営業

お世話になります。
の、高橋です。

ある特定のモノやサービスを売るとして、
世間の認知度や個々の消費者の選択能力が高くない時代においては
品質が良くなくても、不当に高額であっても
それは売れやすい(営業がかけやすい)ものです。

お客には選択能力がまだ無いため、品質の低さに気付かない。
市場には競合製品が少ないため、高値で掴まされていることにも気付かない。
個々の消費者の失敗の積み重ねで、市場は成熟していくもの
わたしはそのような肌感覚を持っております。

上記はシステムにおいても同じようなことが言えます。
特に先進の、はやりものというべきか、「アルファベット3文字の名前」だけが流行している時代においては
みな意味も本質もわからずに営業マンに騙されて、
「アルファベット3文字の名前」のパッケージ製品群に手を出してしまいます。

一例を挙げると、ひと昔前に流行った「ERP」とか。
(※昨今のERP市場においては導入成功事例も多数あるかとは思います)

システムのパッケージ製品は、
得てして先述の「個々の消費者の失敗」にうまく対応しているものです。
営業マンを抱えるITベンダーは、総代理店や日本法人にウン百万(あるいはウン千万)のカネを積むと、
その製品の代理販売権はもちろんのこと
「個々のお客さまとこういう契約をしてください」という契約書のヒナ型まで分けてくれたりします。

この契約書がお客さんにとって厄介で、
システムを買ったはいいが使えない、といった場合であっても
返金はおろか返品も認めてはもらえません。
あとはリース契約の莫大な債務が残ってハイおしまい、です。

耳慣れない専門的キーワードを用いたシステム製品群には要注意です。
「耳慣れない=社長さんが不勉強」などではありません。
それは完全に営業側の思惑です。

それ、今すぐ買わないと倒産するんですか?
3~5年ぐらいは寝かしておいても、大勢に影響は無いのではないでしょうか。
勉強されてからでも導入は遅くないと考えます。

本日もお疲れさまでした。

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