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全国業務システム相談センター 業務システム・コラムVol.85 2018.07.01(月)高橋実

客に仕事させるのがシステムの神髄

お世話になります。
の、高橋です。

・たとえば本屋、レンタルビデオ屋
 店頭に検索機を設置し、客に商品を探させます。
 店員が配置を覚える必要もなく、人間による案内が発生しないので
 覚え違いによる案内ミスもありません。
 機械が判断することにより、「その商品が無い」という案内の信頼性も増すというオマケ付きです。

・たとえば通販サイト
 Webサイトに商品を並べ、客に商品を検索させます。
 品番の指定、色やサイズの指定、単価、数量、送料、送り先、など
 全て客が勝手に見て選び勝手に入力し、データで注文を入れてきます。
 注文ミスは全て客の責任であり、在庫引き当てバッティングも防止できます。

・たとえばBtoBの請求書システム
 WebサイトのURLを支払先に渡すと、支払先が請求書データ(こちらの仕入データ)を入力します。
 支払通知や支払いのトリガを、その支払先がわざわざ自分で入力してくれます。
 こちらは納品書と突き合わせて承認するだけでOKです。

・たとえばWebEDI
 品番を指定してやる手間はありますが、それさえ行えば外注先が単価や納期を入力してくれます。
 納品情報はデータやバーコードで納入してくれるので、受け入れる手間は小さいです。

上記のように、システムの神髄は「客に仕事をさせること」です。

後半ふたつの例はBtoBですが、
この「客に仕事させる」システムは特にBtoCの業界で大活躍しています。

近年導入が進むセルフレジは「客に仕事させる」システムの革命児で、
セルフレジが導入されている店舗では、
なんと店が客にパート代など1円も払っていないにも関わらず
客は自ら積極的にレジ打ちの業務に専念し、そしてカネを払って出ていきます。
店舗のオーナーからすると、その姿には笑いが止まらないでしょうね。

本日もお疲れさまでした。

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